平成23年度 第1回理事研修会 会長挨拶
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昨日の総会・研修会、大変お疲れ様であった。皆様のお陰で総会が順調に運営されるとともに、提出議案の全てを承認いただいた。厚くお礼申し上げる。 平成23年度道小の活動計画、会務、決算・監査報告、予算等の議案が承認されるとともに総会宣言が決議されたので、今後は業務執行機関としての理事研修会に委ねられる。よろしくお願いする。 本日の理事研修会では、四つの専門部の組織づくりと年間活動計画について、また平成23度の文教施策・予算策定に関する要望書作成について、そして道小釧路弟子屈大会の分科会運営体制等についての協議をお願いすることになる。新年度、新組織としてのスタートに当たり、そのどれもが大変重要な内容であり、昨日の総会を受けて本日から早速、道小の具体的な取り組みがスタートすることになる。理事研修会そのものは年間5回の開催であるが、この一年間、校長の職能向上と北海道教育の振興・発展のため、各地区において理事の皆様が力を遺憾なく発揮していただくようお願い申し上げる。 第1回の理事研修会に当たり、今年度の北海道小校長会としての活動の在り方について五点お話しする。 一つは、「各地区校長会の活性化」についてである。 二つは、「校長会としての声の発信」についてである。 三つは、「教育委員会と校長会との連携」についてである。 四つは、「北海道中学校長会との連携」についてである。 五つは、「ICT化による情報交流」についてである。 順にお話しする。 その一である。昨日の総会において、今年は「グローバルに考え、共に進む校長会」をめざすことの意義について、私の考えをお話させていただいた。校長会として、今年度からの学習指導要領全面実施に向けて全力を傾注する一方で、私たちは本道教育に横たわっている極めて厳しい現実から目を背けることなく、教育への志を高く掲げ、真正面から取り組んでいかなければならない。一人ひとりの校長が学校経営の最高責任者としての職責の重さと保護者、地域からの期待の大きさをしっかりと自覚し、学校のビジョンをもって各学校の経営に具現化させたいものである。そのためにも各地区の校長会が研修を活性化し、一人ひとりの校長が自信をもって学校経営に当たれるようにしたい。 具体的には、昨年度から実施している「地区校長会活性化支援事業」を、有効に活用していただきたい。「教育の質の向上」のために、校長会組織の運営、姿勢づくりに当たっていただきたいと考える。理事の皆様よろしくお願いする。 その二は、「校長会としての声の発信」についてである。 各地区の学校の状況や具体的な実態等を把握できるのは校長会をおいて他にはない。校長会として事実把握、事実調査を迅速かつ確実に実施することで各学校の課題をしっかりと受け止め、積極的に対応したい。私たち校長会の役割は、データにもとづき、時期を逃さず機動性のある、しかし、地区の状況に合わせた経営を行うことであり、その意義と必要性を明確に発信することでもある。それに応えることのできる校長会でありたい。 その三は、「教育委員会と校長会との連携」についてである。 校長会の諸活動は、道教委、市町村教委との信頼関係構築が前提となる。そのためにも、データや具体的な実態をもとに各地区・学校の課題を積極的に伝え、適度な緊張関係の中で共に対応を考えることのできる連携と協調を大切にしたいものである。 昨日の総会における教育長挨拶の中で、校長の職責についてのご指摘をいただいた。大変ありがたいことである。校長会として真摯に受けとめ、自己改善の糧にすることが大切と考える。このような緊張感のある関係の中で校長会を運営していきたいものである。 その四は、「北海道中学校長会との連携」についてである。 一昨年来、道中は積極的に組織改革を行い、その結果、専門部の構成が道小と同じになり、連携がより密になっている。各地区では小学校と中学校合同の校長会が大半であることから、活動を推進していく上でたいへん有り難いことと受け止めている。義務教育という観点から共通する点が多くあり、現状に即した効率的な活動にするためにも、これまで以上に連携を深めていきたいと願っている。 その五は、「ICT化による情報交流」についてである。現在、道小のホームページは全連小の情報、道小の情報、今後の予定等々を掲載しており、有効に活用いただいている。今後とも、小学校長会の業務を効率的に運営するために、事務所、事務局幹事、副会長、地区理事との相互の意思疎通のICT化を促進していく。今までも、各地区校長会活性化推進事業と関連して、いじめ問題への対応、携帯電話などのネットを通した問題、体力づくり等の優れた取り組み等をホームページ上に公開し、情報交流を積極的に行っている。ぜひ活用していただきたい。 以上、校長会としての活動の在り方について五点話した。 最後は、北海道小学校長会教育研究釧路・弟子屈大会についてのお願いである。総会で話したように、準備は着々と進んでいる。昨年の全国大会と同じように、「分科会の充実こそが最大のおもてなし」という合言葉のもと、大会の成功に向け、会員の皆さんのご支援・ご協力をお願いする。 一昨年の空知・岩見沢大会から一貫して取り組んでいる、校長会の研究会にふさわしい大会にするという意味で、開会式から閉会式までの完全参加、品格のある参加体制を是非徹底していただきたい。 併せて、自分が参加する分科会の札幌大会の成果と課題には必ず目を通してからの参加をお願いしたい。 昨年のの全国大会の成果をもとに、道小組織力の一層の充実を図っていきたいと考える。そのためにも、短期的・長期的な目標や目的を上手に織り交ぜながら、地に足のついた校長会運営を目指したい。 この一年間、よろしくお願いする。 |