平成23年度 第2回理事研修会 会長挨拶
今年は低温続きであったが、一気に気温が上がり、初夏の気配が漂っている。早いもので1学期も残すところ3週間余りとなったが、今日は第2回理事研修会にご参集いただき感謝する。
この理事研修会は総会翌日の5月10日以来であり、およそ2か月が経過している。ここまで、平成23年度の業務は、全道事務局長・研修部長会(5/20)、全連小総会(5/25)、道教委への要望書提出(6/6)、全道小中合同会計部長会(6/6)、全道会長会(6/22)等、順調に進んで本日に至っている。副会長・理事の皆様のご理解とご支援のおかげであり、改めて感謝を申し上げる。 ここで、夏から秋にかけての道小活動について3点お話をする。 (1) 8月19日の文教施策懇談・各課懇談会について 6月6日、道中・公立学校教頭会の3者で北海道教育庁の吉田学校教育局長に「要望書」を提出した。「要望書」に対する道教委からの「回答書」は先日届き、本日皆様のお手元に用意した。現在、道中と共同で8月19日に開催する文教施策懇談会・各課懇談会の準備を進めている。懇談会は道庁赤レンガ庁舎で行われるが、副会長及び理事の皆様には挨拶や提言等をお願いすることになる。例年と若干運営について変更しているところもあるが、どうぞよろしくお願いしたい。 校長会の大きな役割の一つは、「学校の声」を行政にきちんと伝えることである。学校現場における具体的な事例や数値等のデータを示しながら、道教委と懇談を深めたいものである。その上で、解決の方向をしっかりと協議し合うことが大切であると考えている。また、そういう姿勢こそが文教施策懇談会・各課懇談会で大きな成果を生み出す源になり、北海道小学校長会の教育にかける真摯な姿を内外に示す原点でもあると信じている。 当日は、文教施策懇談会で「新学習指導要領と学力向上の方策について」「生徒指導上の問題に関する現状と課題」を協議の柱とし、それぞれに補足の質問を予定している。 また、各課懇談会においては、さらに、「教職員の資質向上と広域人事、研修体制」「子どもと向き合う時間の確保と教頭職を含めた勤務条件の現状と課題」「災害への対応、食の安全確保を含めた学校の危機管理の在り方」「特別支援教育と通常学級における学びの支援の在り方」等についても、話題にしたいと考えている。 本年度、道小は、「グローバルに考え、共に進む校長会」を運営の方針としている。広域人事の実態調査・諸会議への出席対応調査だけではなく、全道各地がそれぞれに取り組んでいることの共通理解を図ることを意図した諸調査を進めていく。その実態を交流することにより、改善すべきところ、より強固に運営を進めるべきところを地区校長会が見出し、役立てていただけると考える。また、諸調査の結果提供だけでなく、道教委との協議にも進んで活用していくことが、地区校長会と共に進むことにつながると考える。 そのためにも、充実した文教施策懇談会、各課懇談会にしたい。
(2) 道小研究大会・釧路・弟子屈大会の開催に向けて 9月9日・10日の開催に向けて、釧路地区校長会を中心に順調に準備が進んでいると報告いただいている。間もなく全道各地区からの参加者の人数が確定し、準備が一気に具体化することになる。「分科会の充実こそが最大のおもてなし」を合言葉に大会に向けて準備を進めているが、その努力に報いるためにも、各地区では参加期待数の確保と参加モラル、研究発表の内容向上にご配慮をお願いしたい。 特に、参加に際しては、道小岩見沢大会、全連小北海道大会のまとめ等に事前に目を通し、自分が参加する分科会の成果と課題を把握しておくことは、最低限の参加姿勢であると思う。校長として、品格ある研究大会参加を期待したい。全連小北海道大会の後の大会として全国からも注目されているこの大会は一大事業であることは間違いない。しかし、大会を開催することが各地区校長会の組織の充実につながり、北海道小学校長会全体の研究する姿を内外に示す場として大切にしたいものである。 また、宿泊施設・交通の便など、地区によっては、ご苦労されているところである。そのような点での苦情は一切やめよう。私たちは、校長として、「開会式から閉会式までの完全参加」をし、「分科会の充実」によって研鑽を積むために集まるのである。私たちのそういう姿勢こそが、道小研究大会・釧路・弟子屈大会の成功に結びつくと考えている。よろしくお願いしたい。
(3) 8月上旬から開催される地区研修会の充実について 地区研は、先ほどお知らせした文教施策懇談会・各課懇談会にも大きくかかわる大切な内容を含んでいる場である。また、研修の中で発表されることが、道小研究大会の発表に関連してくることも多くある。 会長会でもお話ししたが、毎年地区研修会には道小・道中の役員、事務局幹事が参加させていただいているが、本年もどうぞよろしくお願いしたい。 各地区研修会については、各地区の実情を浮き彫りにした具体的な学校現場の声とデータを大切にした研究発表を積極的に取り入れ、実りある研修会であることを期待している。そして、各地区研修会での研修成果が各学校に還元され、併せて校長会の活性化と凝集性をより高めることになることを願っている。道小・道中から参加させていただいている役員、事務局幹事に対する「質問」「回答」という、ワンパターンにならないよう創意工夫を切にお願いしたい。道小は、道内20地区の各校長会の主体的な活動に基づいて組織されている連合体である。そのことを理事の皆さんから各地区の皆さんに具体的にお話しいただき、共通理解に立って、各地区の活動、そして道小の諸活動を展開していきたいと考えている。 それぞれの地区での研修活動の充実こそが、先に述べた道小研究大会成功の原動力になると信じている。校長先生一人一人の力量形成と校長会の活性化のためにも一層の工夫とご努力をお願いしたい。 以上、3点についてお話をさせていただいた。私たち校長は、学校経営の最高責任者としての職責の重さと同時に、道民、保護者、地域社会からの負託と信頼に応える義務があることを忘れてはならない。新教育課程の完全実施を進めながらも、山積みされている課題に対し、校長会の活性化と凝集性を図り、職能団体としての力量を高めていきたい。 なお、本日はこの後、「フューチャースクール推進事業について」「全国学力学習状況調査について」等について、関係各課・各機関からお越しいただき、直接お話しいただく場を設定した。各地区会員の皆様へしっかりとお伝えいただきたい。 |