新しく大会主題のもと、英知を結集し
  たくましく『挑戦する子ども』を育む学校経営を


                       第56回北海道小学校教育研究渡島・北斗大会

                                大会実行委員長 和髙 敏明

 

 北海道新幹線の新駅誕生となるまち北斗市から,北海道新時代の到来を告げる渡島の風が全道各地に吹きわたり,未来を担う子どもたちの夢と希望が大きく膨らんでいきます。この自然豊かな大地と海の幸に恵まれた渡島の地で,第56回北海道小学校長会教育研究渡島・北斗大会を開催できますことは,私たち渡島小中学校長会にとりまして,大きな喜びであり誇りでもあります。
 全国連合小学校長会は今年度より,これまでの全連小研究協議会で積み重ねられてきた研究成果を着実に受け継ぐとともに,新たな時代の要請に応える教育の創造を目指し,大会主題を『新たな知を拓き人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す小学校教育の推進』と定めました。本大会主題は,教育基本法や学校教育法,学習指導要領等に示された教育の役割と,変化する時代の潮流や近未来的な課題を踏まえ,様々な分野で,豊かな創造性やしなやかな知性を発揮し,互いの個性や粋を大切にする社会づくりに貢献できる日本人の育成を目指して設定されたものです。
 北海道小学校長会では,この新しい研究主題に迫るために,今年度の渡島・北斗大会より研究副主題を,「北の大地から世界を見つめ,新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校経営の推進」と定めました。学校経営の責任者である校長として,家庭・地域・関係機関等との連携を一層図りつつ,次代を担う子どもたちが広い視野から将来に夢と希望をもって進んで挑戦し自己実現を図っていく学校経営の在り方を究明していきます。また,新しい課題に応えるため,これまでの分科会・分散会が,5つの研究蘭域のもとに13の分科会に整理・統合が図られました。いずれも,課題解決のための校長の果たすべき役割と指導性を究明していきますが,改めて研究大会における全体会・分科会の充実を通して,校長としての職能向上に励むとともに組織としての連帯意識・結束を深め,北海道教育の充実・発展に努めていきたいと考えています。
 私たち渡島小中学校長会は,昨年4月に準備委員会を立ち上げました。本会は小学校と中学校が一体となった組織であるため,小学校会員51名と中学校会員22名の合計73名全員の力を結集して大会の成功を期し,準備を進めてまいりました。大会を主管するのは15年ぶりで経験者もおらず,会員も各地域に分散する小さな校長会ですので,全道から参集する600名の会員の受け入れ体制をはじめ,各業務を推進するに当たり多くの困難もありました。しかし,準備委員会から実行委員会へと業務が具体化され,全力で運営準備と研錯に努めることにより,日に日に会員同士の絆や組織の結束力が深まってきたことを実感しております。とは言いましても,大会当日は何かと行き届かず,参加いただきます会員の皆様にはご不便をおかけすることも多々あろうかと思いますが,私たちは大会の成功に向け最善の誠意を尽くし努力いたしますので,ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。そして,全道の会員とともに,真筆な研究実践を重ねた研究大会の成果を,新しい社会の形成に向けて挑戦する,未来を担う北海道の子どもたちの健やかな成長と北海道教育の充実・発展に生かしていきましょう。

 最後になりましたが,本大会の開催に当たり,ご指導・ご助言を賜りました北海道教育委員会をはじめ管内各市町教育委員会,並びに全国連合小学校長会,北海道小学校長会の皆様に心から感謝を申し上げ,ご挨拶とさせていただきます。